1.今週末に「第2回PXE養成講座」開催
2.【新連載】「Patient Stories」第1回 個別ニーズに応えたボイスセンターのチーム医療
3. 今後の予定
1.今週末に「第2回PXE養成講座」開催
第2回PXE養成講座を今週末、6月15日(土)に開催します。
受講者の方は、第1回の課題とホームワークはお済みでしょうか。まだ終えていない方は今月15日までに、下記専用ページからご提出をお願いします。
第2回講座は、京都大学大学院医学研究科の青木拓也先生の講義となります。
前回はPX(患者経験価値)と同じ、「経験価値」でイメージしやすいCustomer eXperience(顧客経験価値)を取り上げました。今回はPXを学ぶうえで混同しがちな、Patient Satisfaction(患者満足度)について、PXと対比することでPXの本質に迫るような内容となっています。
2.【新連載】「Patient Stories」第1回 個別ニーズに応えたボイスセンターのチーム医療
高いPXを提供するには、患者がいつ、どこで、どんな経験をしているのか、患者の背景・物語を理解することが重要です。
今回からは、新連載「Patient Stories」がスタートです。アメリカでPXに最も注力している病院の1つであるクリーブランドクリニック(オハイオ州)が公開しているさまざまな患者の物語を紹介していきます。
☆個別ニーズに応えたボイスセンターのチーム医療
同クリニックで看護師として働いてきたChristine Floerkeさんはある時、喘息と診断されました。彼女は同僚の医師Mani Latifiさんとともに喘息をコントロールするため、闘病していました。ところが咳が慢性的であまりにもひどかったため、ManiさんはChristineさんに同院のボイスセンターに勤める耳鼻咽喉科医のPaul Brysonさんを紹介しました。
Paulさんは声と嚥下リハビリの専門医。Christineさんに痛みを感じさせない方法で声帯を観察したところ、彼女の声帯にポリープを発見。手術で取り除く必要があるものだとわかりました。
手術前にPaulさんは同センターの病理学者であるMichelle AdessaさんをChristineさんに紹介しました。Michelleさんは、さまざまな行動が声にどう影響を及ぼすのか、なぜそれらの行動が問題になるのかを説明。手術後に回復するためのテクニック、さらには適切な水分補給や、いつどのように声を使うべきなのかなど、声帯の健康を維持するのに必要な要素をChristineさんに指導しました。
手術後、2週間声を出さない生活をしたうえで、ChristineさんはMichelleさんとともに声の治療に取り組み始めました。Christineさんは隔週でMichelleさんと会い、その間で課された課題をこなしていきました。声を意識しやすいように鏡を用いて口の動きを見えるようにしたり、ストローを用いて声の振動を感じさせたりしました。こういった取り組みで、Christineさんは正常に声を発することができるようになりました。
Michelleさんは、「声のさまざまな問題に対処する治療法はたくさんあります。私は患者さんと協力し、患者さんにとってベストな方法を探しています」と説明します。治療を乗り越えたChristineさんは咳も収まり、声も改善されました。Christineさんは、素晴らしいボイスセンターのチーム医療と個別ニーズへの対応に感銘を受けたそうです。
☆☆☆
今回は、患者一人ひとりに最適な治療を提供するため、複数の医療スタッフが有効にかかわった事例を紹介しました。日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会では今年から、PXの高い医療機関を投票によって決める「PXアワード」を開催します。医療従事者、患者、企業の方、どなたでも投票可能です。PXの高い医療機関として推薦する医療機関名と推薦理由、あなたの患者としてのストーリーをぜひお寄せください。
3. 今後の予定
第28回勉強会は7月13日(土)の開催です。ホームページで参加申し込みを受け付けています。多くの方の参加をお待ちしています。
第28回 PX研究会 勉強会
7月13日(土)13:30-15:30
場所:株式会社イトーキ SYNQA 2F
「PX概論」 講内源太
「PX最近のあゆみ」
演者:齋藤貴之・斎藤恵一・曽我香織・西本祐子・講内源太
会費:勉強会参加費 1000円(研究会員は無料)
※【お知らせ】日本PX研究会について※
年会費は5000円となります。また、法人会員も受け付けております。詳しくはこちらをご覧ください。
編集部から
木更津アウトレットのすぐ近くにある施設「ワイルドビーチ」でバーベキューをしました。白い砂浜が広がっていて、まるでビーチにいるかのような感覚でバーベキューを楽しむことができました。(T)