日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会メールマガジン/Vol.301

1.第4回PXE養成講座をオフライン開催
2.今年もやります!第7回PXフォーラム
3.今後の予定

1.第4回PXE養成講座をオフライン開催


日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会は10月19日、第4回PXE養成講座を開催しました。コロナ禍以降、初めてのオフライン実施でのペイシェントジャーニーマップ(PJM)作成を行いました。

PXE養成講座は全5回。今年で6期となりますが、毎年4回目はPJMを作成しています。PJMは治療過程において、患者が医療システムを利用した経験をたどり、改善につなげる手法です。ペルソナ(患者像)を設定し、患者に関わる多職種のスタッフで話し合いながら作っていきます。コミュニケーションを図りやすい対面で作成するほうが適していることから、PXE講座で唯一オフライン開催としています。

PX研究会運営メンバーで講師を務めた医師の松本卓さんは、PJM作成の利点として①スタッフ間で共感を育むことができる、②縦割り業務を解消できる、③やるべきことの焦点を絞れる、④介入すべき決定的瞬間を掘り起こせるーーの4つを挙げました。

今回は、あらかじめ設定したペルソナをもとにグループに分かれてPJMを作成しました。入院〜退院までの患者の行動の洗い出し、行動を分類してラベリングし、その時々の患者の感情を踏まえながら改善策を考えました。

来年もオフラインでPJMを作成したいと考えております。すでにPXEを取得した過去の受講生もぜひご参加ください。次回、最終となる第5回講座は11月9日にオンライン開催します。

50人を超える受講生が集まり、和気あいあいとPJMを作成しました!
8つのグループがそれぞれ、アイデアあふれる改善策を提案。講座終了後の懇親会ではさらに親交が深まりました!

2. 今年もやります!第7回PXフォーラム


PX研究会の一大イベントであるPXフォーラムですが、第7回となる今年は12月7日に開催します。

2018年以来、毎回時勢を踏まえたテーマを取り上げていますが、今回は「働き方改革で考える医療機関の展望−PXとEXの視点−」を掲げました。2024年4月から医師の働き方改革が始まりました。働き方の見直しには、業務効率化と人材確保が欠かせませんが、医療・介護業界は人材不足や勤務形態の管理が複雑であることから、簡単には進まないのが現状です。

フォーラムではPXとEX(Employee eXperience;従業員経験価値)の視点から、医療従事者のエンゲージメントを高めるキャリア支援のあり方を考え、働き方改革の実践例を取り上げます。厚生労働省で働き方改革を担当した聖路加国際病院の医師である藤川葵さんによる特別講演「働き方改革とPX・EX(仮題)」をはじめ、EXサーベイの実施報告などの講演を企画しています。また、医療現場で働き方改革を推進する医師や看護師によるシンポジウムを開催します。

働き方改革にPXとEXを取り入れることで、課題解決につながるのではないか、と私達は考えています。医療にかかわる多くの参加者が、活発な意見を交わせる場にしたいと思います。ご参加お待ちしています!

参加申し込みは、下記リンクの申し込みフォームからお願いします。
Link:https://www.pxj.or.jp/pxforum2024/

3. 今後の予定


※【お知らせ】日本PX研究会について※

年会費は5000円となります。また、法人会員も受け付けております。詳しくはこちらをご覧ください。

編集部から


唇がただれているので現在マスクが欠かせない生活……免疫力アップ法があればぜひ教えてください。急に寒くなりましたので風邪などひかないようにご自愛ください!(F)