2.〔連載〕「PXとわたし」第11回 古源真さん
3. 今後の予定
1.PX研究会HPリニューアル！
日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会のホームページをこのほどリニューアル、活動内容をわかりやすくしました。
新たに「私たちの活動」というカテゴリーをつくり、日本PX研究会が行っているさまざまな活動を紹介しています。▽学習機会の創出、▽イベントの開催、▽PXの導入・実施、▽PXの輪を広げる――という4つにカテゴライズし、勉強会やPXフォーラムといった各施策からリンクページに飛ぶことができ、詳細を知ることができます。
PX研究会はどういった活動をしているのか、ホームページを訪れる方にとってよりわかりやすくなったのではないかと思います（自画自賛です）。これからも新たな活動をどんどん増やしていけるよう、メンバー一同張り切っています。
気になる方はぜひチェックしてみてください！
2.〔連載〕「PXとわたし」第11回 古源真さん
第11回目は初期からの古参メンバーである古源真さん。普段は病院グループ本部で、多くの病院運営をサポートしています。「医療の本質と向き合える」PXの魅力を語る言葉の強さは、まさにコーチング効果でしょうか（笑）。
☆PX研究会との出合いと、勉強会に参加して思うこと
PX研究会発足時に勤務先の病院長に紹介いただいたのがきっかけです。始めは1回顔を出して、終わりにしようと思っていましたが、来てみたら安藤先生、曽我さんのコーチングの話に引き込まれ、以後研究会のレギュラーメンバーになりました。研究会自体は、参加動機でいうと第2位の位置づけでした。しかしコーチングの効果でしょうか？ 自分の口でPXを語るようになってから、PXの研究が参加動機の第1位になっていました。技術を持った医療職でなくても、医療の本質と向き合える気がしました。
☆わたしのPX体験(自院での取り組み、患者としての経験など)
研究会にかかわった当時は、病院の経営企画担当1年目でした。患者数が減少に転じた初年度で、マーケティングをいちから引き直しました。その第一歩がインタビューでした。
紹介元の開業医、消防の救急隊を日に何件も訪問し、当院の印象や病院職員とのやりとりを聞いて、改善策を打ち出し、実行をサポートしました。医療者の忙しさと地域の医療を担っているという自負から生じるコミュニケーショントラブルがいくつかありました。そして現場で起きている出来事の一つひとつを知り、客観的な立場から解決策を模索することが、双方の幸せを生むことにつながることを知りました。
これは病院と患者の間にも起こりうる事象ではないか。そう思い、患者満足度調査を担当する職員をそそのかし、いや説得して半ば強引にPXサーベイを導入してもらいました。最初の調査結果が固まる頃、私は病院勤務を離れ、現在の病院グループの運営本部に異動となりました。自らマーケティングにPXサーベイを活かせなかったことが心残りです。
☆ PXを学ぶ前後で変わった点
病院には表導線、裏導線があります。医療者しか使わない、通らない通路、スペースがあります。どこを通るかで、建物ですら印象、価値が変わります。患者の経験を知らずして、病院、医療の実態は掴めない。そんな風に考えるようになりました。浅い考えかもしれませんが。
☆PXにかかわって良かったこと・得したこと
正直、経営から得られた利益という物差しでしか、病院をみていなかったと気づいたこと。しかしその経営という言葉の意味は自分のなかで変化して、今はPXも含めて再定義されたところです。
☆PXとは？
医療の成果を知る手がかり。
☆自己紹介：
医療経営に携わり、まだ10年です。2017年から日本赤十字社医療事業推進本部病院支援部参事。現在は病院グループの財務を担当しております。日本PX研究会では運営企画グループに所属しています。趣味はお弁当づくり。毎朝土鍋で地元北海道の「ゆめぴりか」を炊き、秋田県大館の曲げわっぱに詰めています。
3. 今後の予定
第26回勉強会は3月16日（土）13:30-15:30の開催です。
第26回 PX研究会 勉強会
3月16日（土）13:30-15:30
場所：株式会社イトーキ SYNQA 2F
「PX概論」
「日本版PXサーベイ分析 実例紹介」（調整中）
「日本版外来PXサーベイ 改善に向けて」 西本祐子 国立病院機構九州医療センター 小児外科医長
会費：勉強会参加費 1000円（研究会員は無料）
※【お知らせ】日本PX研究会について※
年会費は5000円となります。また、法人会員も受け付けております。詳しくはこちらをご覧ください。
編集部から
3連休の土日を使い、金沢へ行ってきました！ 想像していたほど寒くはなく、恐らく雪の降った土曜日の東京のほうが寒かったですね。残念ながら雪景色ではありませんでしたが有名な兼六園に行ったり、のどぐろを食べたりと充実した旅行になりました。目当ての蟹はお店が取れずがっつり食べることができませんでした。代わりに行った日本海の新鮮な魚を使ったお寿司の写真です。（T）
